【Xを使いこなせ】『書くのがしんどい』(後編)【書評・要約】

【Xを使いこなせ】『書くのがしんどい』(後編)【書評・要約】

今回は、Kindle Unlimitedで見つけた竹村俊助さんの『書くのがしんどい』を紹介します。

  • 文章が上手に書けない
  • 書くことが見つからない
  • 面白いことが書けない

このような悩みを持っている方にとてもオススメできる本です。

こちらは後編なので、前編をまだご覧になってない方は前編からどうぞ!

では、後編(Chapter4〜6)の書評(要約)スタートです。
※ 著者の紹介は前編に書いてます

Chapter4 つまらなくてしんどい

いまの時代、多くの人に読んでもらうためには「おもしろさ」が必要です

竹村俊助「書くのがしんどい」,PHP出版,2020年7月,Kindle154ページ

役に立つ情報やコンテンツに溢れている今、ただの情報の羅列では価値を低く感じてしまう人が多くいます。
この章では、「わかりやすいけど、なんかつまらないんだよなあ」という文章をおもしろい文章にするための方法が書かれています。

文章にメリハリをつけ、読みやすくする

スマホのワンスクロール内に一つは「見出し」「太字」を入れ、読みやすそうと思われることが大切です。

他にも、

  • キャッチーな見出しをつける
  • ひらがなを増やす
  • 熟語を減らす
  • 改行と太字で動きを入れる

など、これだけのことで読む人が何倍にも増える可能性があります。
ちなみに、上でも使用している「」の役割は2つあります。

  1. ひとりごとや会話
  2. 分割、強調

です。うまく活用しましょう。

おもしろい文章は「共感8割、発見2割」

「おもしろい」とは、「感情が動く」と定義しています。
共感で引っ張りつつ、残りの1〜2割くらいで、そうなんだ!なるほど!と思わせればよいのです。

完全に新しいものなど書かなくていい。
結論は一緒でも、エピソードが違えば新しいものになるし、誰が書くかということでメッセージは変わります。

読み手のツッコミを先回りする

常に「読者はこう思ってるんじゃないか?」を想像し、その疑問を解消してあげる。
絶妙なタイミングで「こちらはこういう意図ですよ」と少し先回りすれば、読み手は安心して読み進められます。

文章にも「サビ」がある

2章の最後でもお伝えしましたが、おもしろい文章にも「サビ」があります。これが言いたいんだ!というメッセージです。
印象的にするコツは、言い切ること!

やる気のないときほど、仕事をすべきだ。

竹村俊助「書くのがしんどい」,PHP出版,2020年7月,Kindle170ページ

のように一度はバシッと言い切ることで、強い言葉になり、サビになります。
これを躊躇すると、下のような文章になります。

やる気のないときはなかなか仕事をしようという気にならないが、そういうときこそ仕事をやってみるといいかもしれない。

竹村俊助「書くのがしんどい」,PHP出版,2020年7月,Kindle170ページ

これだと内容は同じにもかかわらず、なんだかもどかしい感じになってしまう。
言い切ることで多少不快に思ったり、異論反論も出てくるはずです。
その場合は、上の「読み手のツッコミを先回りする」を実践して

  • 「もちろん、一概には言えないが」
  • 「例外もあるかもしれないが」

などのクッション言葉で補足しましょう。
とにかく、まず一度は断言すること!

「固有名詞」を入れた方がいい

意外にも、普遍的にするよりも「固有名詞」を入れることで文章の魅力は増します
「普遍的にした方が誰にでも刺さる文章になるのでは?」と考える方もいるでしょう。

「自分にしか書けないこと」にするためには、誰にでも刺さる文章だとパンチが弱く記憶にも残りにくいものになります。

たとえば、

ある劇を見に行ったときのこと。幕間にお弁当を食べていると…

竹村俊助「書くのがしんどい」,PHP出版,2020年7月,Kindle173ページ

よりも

新橋演舞場に喜劇を見に出かけた。幕間に幕の内弁当を食べていたところ…

竹村俊助「書くのがしんどい」,PHP出版,2020年7月,Kindle173ページ

と、自分しか知らない情報(固有名詞)をたくさん入れていくことで、リアリティとオリジナリティが出ます。

冒頭の1行目でつかめ! 順番を変え、印象を変える

コンテンツが溢れている今の時代に「最後まで読めばわかる」は通用しません。
冒頭の1行目で読み手の心をつかむ言い回しが必須です!

ただし、読み手を惹きつけておけるのであれば、結論を後回しにすることで伏線を回収し、印象を強める(感動させる)こともできます。
また、長めの文章を書く時には、冒頭だけではなく随所に「サビ」を入れ、飽きさせないようにする工夫も必要です。

先ほどの先回りにも通づるところで、読み手の心理を読みながら、どういう順番で文章を構成していくか常に考え続けることが大切です。

絶妙なたとえで、オリジナリティを出せ

常に、「これは何かに似ていないかな?」「これはどういうものにたとえられるかな?」と考える癖をつけましょう。
僕はたとえるのがあまり得意ではないので、普段からトレーニングしていきたい部分です。

上の固有名詞の話にも通づるところで、半径3メートル以内のことでたとえてみると多くの人が感情移入しやすくなり、よりリアリティが出ます。

多くの人に読んでもらえる方程式「共感→発見→感動」

多くの人に読んでもらえる方程式が、「(結論→)共感→発見→感動」というものです。

  1. 冒頭に「結論」を入れる。
  2. 読み手の心をつかむために「共感」のパートを入れる。冒頭に結論がある場合は、その結論を見た読み手が感じることに対して、先回りして共感をする。
  3. ただ共感させるだけのメッセージだけでは何も心に残らない。何かしら心を動かす「発見」が必要。
  4. 最後は「感動」です。「人に言いたくなる」「シェアしたくなる」レベルを目指します。あざとくならない程度に。

「読み手にどういう感情になってほしいか」を考えながら文章をつくるのがカギです。

長文を最後まで読んでもらうのは至難の業です。ただ「いま読み手はどう感じているのか?」「最後にどういう感情になってもらおうか?」と考えながら文章を編んでいけば、長文であってもきちんと読んでもらえます。
ぼくが本をつくるときも「読み終えてどういう感情になってほしいか」を考えています。読後感から逆算して文章を組み立てていくわけです。

竹村俊助「書くのがしんどい」,PHP出版,2020年7月,Kindle195ページ

上の文章にあるように、読み手の気持ちをつねに考え続けることが大切だな、とひしひしと感じます。

「中身を知らない人」がピンとくるタイトルをつける

多くの人は「出口」でタイトルをつけがちなのです。つまり、取材や執筆のあいだに得た知識や考えたことをタイトルに反映させてしまう

竹村俊助「書くのがしんどい」,PHP出版,2020年7月,Kindle199ページ

のだそう。
文章の中身をまったく知らない人に手に取ってほしいのであれば、その企画を全く知らない人・興味がない人でも「なんだろう?」と思えるようなものにする必要があります。

また、総論のようなタイトルをつけてしまう人もいます。
ここでは、会計士の山田真哉さんが書かれた『さおだけ屋はなぜ潰れないのか? 身近な疑問からはじめる会計学』(山田真哉「さおだけ屋はなぜ潰れないのか?」光文社新書,2005年2月)が例に挙げられていました。

この本のタイトルを総論で表すと「いちばんわかりやすい会計の本」となります。会計をわかりやすく知りたい人に刺さって数万部は売れていたかもしれません。
ただ、百万部以上も売ることはなかったでしょう。

「さおだけ屋」の話はこの本のトピックの一部にすぎません。しかし、その「いちばんおいしいところ」「多くの人の興味を引きそうなところ」をあえてタイトルに持ってきたことで市場が十倍以上にも広がったのです

竹村俊助「書くのがしんどい」,PHP出版,2020年7月,Kindle201ページ

タイトルのおかげで、累計発行部数は168万部以上を記録しています!

「伝えたいことは何か?」を明確にし、それを伝える姿勢が大切

「さおだけ屋」の例を聞いて、「釣りタイトルをつければいいのか?」と思う人もいるかもしれません。確かに、すべてを表したタイトルではないという意味では「釣り」とも言えます。

「釣り」が批判されるのは内容とタイトルがまったく違っていたり、読んでがっかりするようなものだと思います。
一方、中身がおもしろく、結果的に会計も学ぶことができる本であるように、読み手のプラスになるような「釣りタイトル」であれば、それは「いい釣りタイトル」なのではないでしょうか?

この章では、より魅力的な文章にするための工夫を語ってきました。ただ、

いちばん大切なのは「伝えたいことは何か?」を明確にし、それをきちんと伝えること

竹村俊助「書くのがしんどい」,PHP出版,2020年7月,Kindle202ページ

です。
核となるこの部分がないまま、テクニックだけを磨いても意味がありません。

人を動かす文章には「共感」と「夢」を絶妙に絡める

人を動かす文章の共通点があります。それは、

「共感」で読み手と同じ立場に立ち、「夢」を語り、疑われたらその都度「共感」を挟んでいく

竹村俊助「書くのがしんどい」,PHP出版,2020年7月,Kindle205ページ

ということ。

LPやセミナー、営業トークなど幅広くこの手法は使われている、強力なテクニックです。

読み手の心をつかみながら文章を書くと、人を動かす文章になっていきます。
呼びかける時は「みなさん」ではなく「あなた」を使うことも小さいけど重要な手法です。

Chapter4のまとめ

読み手の感情の動きを考えて、文章を編む!

  • 見出しや太字を使う、ひらがなを増やして熟語を減らす、装飾を使う
  • 固有名詞を使う
  • 「共感→発見→感動」の方程式
  • サビをつくる
  • 絶妙なたとえを使う
  • 共感と夢を絡める

Chapter5 続かなくてしんどい

Twitterは名称が変わり、Xとなりました

ここでは、わかりやすくおもしろい文章を書けるようにはなったけど、書くモチベーションが上がらない人のために、続けるための方法が書かれています。
具体的には、「続けるためにX(旧Twitter)をうまく活用しよう」という内容です。

「書くのって続かない」「書くことを習慣にしたい」人におすすめなのが、X(旧Twitter)です。

きちんとした文章を発信して、PDCAを回す。適切な使い方をすれば、文章力を磨く上でツイッターほどいいツールはありません

竹村俊助「書くのがしんどい」,PHP出版,2020年7月,Kindle209ページ

4章までのノウハウを詰め込んでも、やっぱり最後は「実際に書いて、みんなに読んでもらう」ことが必要で、フィードバックをもらわないと腕を磨いていけません。

とはいえ、

  • 「書くのって続かないんだよな…」
  • 「書くことを習慣にするにはどうすればいいんだろう…」

そういう人にオススメなのが、X(旧Twitter)です。

えんちゃん
えんちゃん

その活用方法をどんどん紹介していくので、僕もあなたも、できることから取り入れていきましょう。

PDCAといえば、『鬼速PDCA』(冨田和成「鬼速PDCA」,クロスメディア・パブリッシング出版,2016年10月)という本を読みました。書評は書かないかもしれないので、今回は書籍の紹介にとどめます。

「短文→やや長文→長文」と書くレベルを少しずつ上げる

習慣づくりは、脳を騙すような小さな習慣から始めると良いと、さまざまな本で紹介されます。
いきなり長文で投稿しよう!と挑戦をせずに「短文→やや長文→長文」のように、書くレベルを少しずつ上げていきましょう。

これは、ちょっとした発想を「出世魚」のように育てていくイメージです。
具体的には、

  1. あることを思いついたら、「いつかどこかで発信できるかも?」とメモしておく
  2. 「これは反応ありそうだな」のレベルに達したら、140文字にまとめて発信する
  3. 多くの「いいね」がついたら、さらに詳しくブログに書く

の流れです。「メモ→ポスト(旧ツイート)→ブログ」と育てていきます。

思考が進んでいったり、メモ同士が組み合わさったりすることで、ひとつのコンテンツにまとまっていく場合もあります。

発信する時は「いま多くの人は何を考えているのか?」を考える

ポスト(旧ツイート)以外の文章を書くときも、「これをX(旧Twitter)のタイムラインに流したとき盛り上がりそうか?」を常に考える。

また、他人のポスト(旧ツイート)でバズっているものがあれば、その理由を考えることも勉強になります。他人のポスト(旧ツイート)から、何を発信するべきかのヒントを探しましょう。

文章作成は「納品主義」から「カイゼン主義」へ

「書く」ことは孤独な戦いだ、というのもひとつの考え方。ただ、SNS時代には新しい「書く」スタイルがあってもいいのでは?と本書では提案されています。

  • 長い文章を書かなくてはいけない
  • 立派な文章を書かなくてはいけない
  • 一人で書かなくてはいけない

そんな「書く」に対する小難しいイメージを、変えていくことができます。

SNSが生まれてからは、チーム戦、共同作業でのライティングもできるようになりました。

X(旧Twitter)をやると、フォロワーは最強の「編集者」の役目を果たしてくれます。
ポスト(旧ツイート)の反応を見て、「これはあまり面白くなかったか」「まあまあよかったか」「なんでこんなに広がったんだ?」などの思考を巡らすことができます。

  1. 下書きの段階からみんなで共有する
  2. ベータ版の段階で多くの人の目にさらす
  3. そこから磨き上げてブログや書籍などの完成形に近づける

このようなスタイルで、これまでの「納品主義」から「カイゼン主義」でいきましょう!

X(旧Twitter)で得られるさまざまなメリット

1. 発信する勇気が手に入る

習慣は小さいことから。まずはポスト(旧ツイート)で発信することに慣れて、発信する勇気を手に入れましょう。

スベったり、無視されたり、職場の人に陰口を叩かれたり、飲み会で晒される可能性もあります。
ただ、それ以上に得られるメリットの方が大きいです!!
他人の目を気にせずに、「発信する勇気」を手に入れましょう。

2. 自意識をコントロールできるようになる

自意識が高すぎると恥ずかしくて消したくなったりして、うまく発信できません。
そこを乗り越えて、書く力を身につけましょう。

3. マーケティング力が身につく

何がウケて何がウケないのか?どういう言い回しや言葉を使うとウケがいいのか?を日々のポスト(旧ツイート)で養うことができます。
自身の経験こそがスキルになります。(これは起業していて、本当に実感しました)

4. 共感力が身につく

3にも似ていますが、ウケる文章を書くには「共感力」が必要不可欠です。

マーケティング力と共感力のチェックのために、X(旧Twitter)独自のアナリティクスを活用しましょう。
スマホの場合、自分のポスト(旧ツイート)をタップして詳細を見ると、本文下にある「アナリティクスを表示」から見れます。

ポスト(旧ツイート)のインプレッション数だけでなく、詳細のクリック数やプロフィールへのアクセス数もわかるので、なかなかに便利です。

えんちゃん
えんちゃん

他人のポスト(旧ツイート)でも、リポスト・引用・いいね・ブックマークの数値はわかるので、バズっているものを参考にするときにも活用できます。

えんちゃんのポストの一例
えんちゃんのポスト(旧ツイート)のスクリーンショット
例で出したポストのアナリティクスの画面
上記ポスト(旧ツイート)のアナリティクス

5. 構成力が身につく

同じ内容でも構成次第でウケたりウケなかったりします。

「一文一文は短い方がいい」「最初の一文で目を引いた方がいい」などのポイントを調整して、試行錯誤しましょう。

6. コピー力が身につく

いわゆる「パワーワード」を身につけるのにも最適です。

単に刺激の強い言葉を使うのではなく、常に、「どうやったら遠くまで飛ばせるだろう?」と考えながら言葉のチョイスをします

7. 文章のリズム感を鍛えられる

「〜だ。〜なのだ。〜のである」など語尾を変えるなどして、心地よいリズムをつくる必要があります。

8. 思考力・考察力が身につく

「何を発信しようかな?」とつねに考えていると、生活する中で立ち止まって考えたり、ちょっとしたことに気づく習慣が身につきます。

X(旧Twitter)は特に中身がおもしろくないと広がっていきません。毎日がネタ探しです!!

9. 調べる力が身につく

「公に発信する」ことに変わりはありません。発信にはある程度の責任が伴うので、自然と調べたり勉強したりするようになります。

ChatGPTなどの文章生成系AIによって、誰でも簡単に文章をつくれるようになりました。ただ、フェイクニュースも簡単に作れるようになってしまったため、書き手としても読み手としても、情報リテラシーが求められています

10. 行動力が身につく

本当の「ツイ廃(Twitterばかりやっている廃人)」では、フォロワーを増やすことはできません。フォロワーを増やそうとするからこそ、行動できるようになるのです。

竹村俊助「書くのがしんどい」,PHP出版,2020年7月,Kindle221ページ

アウトプットするためにはインプットが不可欠!
ふだん行かないお店でランチしてみたり、映画を観たり、本を読むようになり、とにかくウケるネタを探すようになります。

自分なりの目的を持って、ビジョンを描いて、X(旧Twitter)をやる

全員がインフルエンサーを目指す必要はありません。

大切なのは、自分なりの「目的」を持って、「ビジョン」を描いて、ツイッターをやることです

竹村俊助「書くのがしんどい」,PHP出版,2020年7月,Kindle222ページ

まずは「自分がどうなりたいか」を描く必要があります。そこがないと発信がブレブレになってしまいます。
そして、質の高いフォロワーを獲得します。そこで活用するのが、「鏡の法則」です。

自分が得たい分野の情報は、こちらから発信することで、逆にそういう情報が集まってきます。

竹村俊助「書くのがしんどい」,PHP出版,2020年7月,Kindle223ページ

たとえば、「ライターや編集者と知り合いたい」のであれば、「文章に関すること」を発信するといったことです。
発信する内容がそのままフォロワーの質と属性になるので、「いいコンテンツを発信しよう」「持っているノウハウをシェアしよう」という精神でやりましょう!
気づけば1000フォロワーくらいになってて、質の高いフォロワーさんばかりになっています。

質の高いフォロワーを獲得するときに意識すべきは「おもしろい雑誌」みたいなアカウントを目指すことです。「おもしろい雑誌」というのは、ターゲットがハッキリしていて、コンテンツが充実していて、有益な情報が得られるようなものです。

竹村俊助「書くのがしんどい」,PHP出版,2020年7月,Kindle226ページ

リポスト(旧リツイート)ではなく、コンテンツを発信しましょう。
リポスト(旧リツイート)ばかりのアカウントは、広告だらけの雑誌と同じで、有益な情報が得られるものではありません。

では、具体的にどのようなツイートをすべきなのか、改めて下に整理していきます。

具体的にポスト(旧ツイート)すべき内容

1. 140文字でコンテンツが「完結」している

前後のポスト(旧ツイート)を見なくても、その人を知らなくても「何のことを話しているか」がわかるので、シェアされやすくなります。
140文字いっぱいに書くと、読んでもらいやすいです。
スマホの画面を占有する効果もあるし、充実したコンテンツに見えます。

現時点では、プレミアム(旧Twtitter Blue)へ課金をして、140字以上の長文投稿もアリだと思います。

YouTubeのショート動画開始時にショート動画がめっちゃオススメされてたのと同じで、おそらくはアルゴリズム的にX(旧Twitter)も長文投稿を推したい頃ではないかと、僕は推測しています。(2023年9月時点)

2. 1行目で何についての話かがわかる

冒頭が大切なのは、ポスト(旧ツイート)も同じです。

X(旧Twitter)はタイムラインに興味がないポスト(旧ツイート)があったとき、基本的に文字数が少ない人が多いので、すぐスクロールできてしまいます。
0.何秒で読まれるかどうかが決まる世界です。

3. 半径3メートル以内にあるテーマである

反応がいいのは、身近な話題です。

上にも書いたように「自分にしか書けない」ような文章で、半径3メートル以内のテーマで語れないかを考えましょう。

4. 人生に取り入れたくなるノウハウである

これがいちばん効果があるそうです。

結局、人は役に立つノウハウが知りたいのです!!
自分の知っているノウハウをどんどん発信していこう!

5. 喜怒哀楽が刺激されるポイントがある

感情がこもっていて、その感情が共感されるときに読んでもらえます。

意外と大切なのが、「何を書くか」ではなく「何を書かないか」を決めることです。
「このアカウントで発信すべきことか?」は立ち止まって考えなければいけません。
「おもしろい雑誌」の話を上でしたように、自分のアカウントはどういう「雑誌」なのか?を意識して、「自分だけのポジション」を見つけましょう。

「ここのポジションは空いてるから、ちょっと攻めてみよう」と、スキマ産業のような発想が大切です。
自分だけのポジションが見つかると、そのあとがすごくラクになります。

信頼されるプロフィールをつくれ

プロフィールは次の3点を盛り込りましょう。

  1. 信頼性
  2. コンテンツ
  3. 愛嬌

リアルではじめて会う人との場面を思い浮かべてください。
具体的には、

信頼性
「信頼性」は文字通り、怪しい人ではないことを表すため、所属などを書く。
コンテンツ
その人と付き合っていくかどうかは、自分に利益をもたらしてくれる人かどうかによる。一緒にいて安心するとか、話を聴いてくれるなども利益。自分がほしい「コンテンツ」を持っているかどうか。
愛嬌
「愛嬌」は、たとえば「スナック菓子」と書くより「じゃがりこ」の方がかわいくて興味を持ってもらえる。距離感が近づく。フォロワーというよりファンに近づいているかも。

のような感じです。

プロフィールはSNSにおける「初対面」であり、フォローしてもらえるかどうかの「試金石」なので、しっかり作り込みましょう。

著者のプロフィール例のスクリーンショット
参考:竹村俊助「書くのがしんどい」PHP出版,2020年7月,232ページの「信頼されるプロフィール(著者のケース)
えんちゃんのプロフィール
えんちゃんのX(旧Twitter)のプロフィールなこんな感じ

原稿に集中するための10の必勝法

長めの文章を書くコツは、まず「自分は意志が弱い」と認めること!
自分をつねに「モニタリング」しながら、最適な環境に身を置くことが大切です。
そこで、著者が見つけた「原稿に集中するための10の必勝法」をお伝えします。

1. ちゃんと寝ておく

寝ないと注意力散漫になってしまって、集中できません!
(現役タクシードライバーも重々承知…)

2. ネット環境から離れる

原稿が進まないのは、悪戦苦闘しているのではなく、「原稿以外のことに気がとられている」ケースが大半です。

必勝法は、その原稿のことしか考えられないような環境に身を置くこと。

ポメラもオススメです。(最新モデルは執筆時点で約4万円。愛好家の方も多いみたい。ガジェオタ的には欲しい…)
スマホを家に置いて、外で作業するのも強制的な環境を作るのにGOOD。

3. 作業を小分けにする

目次や全体の構成をプリントアウトしておいて、終わったところから赤線で消してみることで、達成感が味わえます。
10分ぐらいごとに味わえるとベターです。

前に進んでいる感覚こそがモチベーションにつながっている、と『マネジャーの最も大切な仕事』にも書いてあります。こちらも良書でした。
(参考:テレサ・アマビール「マネジャーの最も大切な仕事」,英治出版,2017年1月,110ページ第4章や140ページ第5章)

4. そもそも長く集中できないと知っておく

「集中力は才能だ」と、漫画『左ききのエレン』の中でも言われていました。
(参考:かっぴー,nifuni「左ききのエレン」,集英社,2017年12月)

疲れる前にこまめに休憩をとって、集中力を維持しましょう。
ポモドーロテクニック(25分作業して5分休憩を1サイクルとする方法)などを有効活用するのもオススメです。

5. 気分が乗らないときは散歩する

何時間も原稿を見ていると頭が動かなくなるので、立ち上がって、一旦クリアにする。
著者は「2時間向き合って、1時間ほど休む」を繰り返しているそうです。

脚は第二の脳と言われているので、30分に1回立ち上がり、その場で屈伸をするだけでもリフレッシュ効果が!
瞑想も効果が高いのですが、「アクティブレスト」という考え方もあり、休憩時に体を動かした方が集中力や記憶力が向上するという研究結果もあります。
自分に合う方法を模索しましょう。

6. 適度にざわざわした場所に行く

周りがざわついていることで、「集中しないと!」の意識が強くなるので、集中力UPにつながります。
(この記事も、一部分はカフェで書いてます)

7. 終わったらやりたいことを決めておく

ご褒美があるとがんばれるものです。

8. 締切日を宣言する

人は締切がないと、基本的に動きません。
3の「作業を小分けにする」に組み合わせて、細かい締め切りを設定することで、自分を動かしましょう。

一緒に頑張りあう仲間を作って、お互いにペナルティを課しておくのもアリです。達成できなかったらスタバで1杯奢る、など。

9. 質より終わらせることを優先させる

完ペキを求めてはいけません。完ペキ主義者は絶対に完ペキにならないジレンマがあります。
あとから何度も修正ができるので、何度も漆塗りをするように、一旦全体を完成させます。そのあとで、推敲を重ねていきましょう!

上で「前に進んでいる感覚がモチベーションを上げる」とお話ししたように、一旦終わらせることで、前に進んでいる感が得られます。
3の作業を小分けにする、と組み合わせると

  1. 1塗り目
    全体の見出しを書き出します。一旦最後まで到達しているので、達成感が味わえます。
  2. 2塗り目
    各見出しごとに中身を箇条書きなどでダダーッと書いていきます。作業を小分けにしているので、見出しごとに達成感を味わえます。
  3. 3塗り目
    各見出しの中の箇条書きを補足するように文章を作ります。

このように進めることができます。次の記事はこれで実践します!

10. とにかく5分我慢してパソコンに向かう

「いいからやれ!!! 」以上です。笑

Chapter5のまとめ

X(旧Twitter)を活用して、小さく始めろ!

  • 「メモ→ポスト(旧ツイート)→ブログ」と育てていく
  • 発信する時は「いま多くの人は何を考えているのか?」を考える
  • 「納品主義」から「カイゼン主義」へ
  • X(旧Twitter)で得られるメリット10選
  • 目的を持って、ビジョンを描いて、X(旧Twitter)をやる
  • 具体的にポスト(旧ツイート)すべき内容5選
  • 信頼されるプロフィールをつくれ
  • 原稿に集中するための10の必勝法

Chapter6 書けば人生は変わる

この章では、いまの時代において「書く」ことがいかに武器になるかについて書かれています。

現代ほど「書ける人」が有利な時代はないと思っています。

いまは「初対面がテキスト」というケースが増えています。

竹村俊助「書くのがしんどい」,PHP出版,2020年7月,Kindle242ページ

昔とは異なり、リアルで会う前に何らかの「テキストによる接触」がある場合が増えています。そんな時代なので、引っ込み思案な人でも文章がアドバンテージになります。

さらに、「書くコミュニケーション」は、「話すコミュニケーション」の代わりになる以上に、多くのメリットがあります。

「書くコミュニケーション」のメリット

【時間と場所を問わない】
テキストであれば、通勤途中や昼休みなど、ささっと触れてもらうことができます。
【何人が読んでも緊張しない】
話すコミュニケーションは相手が増えれば増えるほど緊張しやすくなります。ライブ配信なども同様です。一方、テキストは何万人が読もうが、内容もテンションも変わりません。
【勝手に拡散していく】
テキストはコピペも簡単で、SNSを使って一瞬で拡散されることもあります。1回書けば24時間365日、勝手に働いてくれます。

などがあげられます。
ということで、下でメリットをどんどんお伝えしていきます。

発信することで、自分に合った仕事が見つかることも

自分のことを「こういう人間です」と書いておくだけで、自分に合った仕事を誰かが持ってきてくれる可能性もあります。

竹村俊助「書くのがしんどい」,PHP出版,2020年7月,Kindle249ページ

発信しないと、自分の考えていることに誰も気づいてくれません。
日頃から発信していると、「そういえば、○○さんってこんな人探してたよね?」や「こういう仕事やってみませんか?」と声をかけていただく機会も得られます。

「自分が得意と思っていること」と「他人がやってもらいたいこと」は異なっている場合も多くあり、自分が貢献できそうなことを誰かが見つけてくれるなんてメリットも。

その常識は、他の人にとっては価値あるものかも

自分たちの業界内では常識でも、他の業界からすると「コンサルティング」のような価値のあるものになる可能性もあります。

ノウハウを文章にしてアウトプットすることで、業界外へも活躍の幅を広げられます。

副業・複業もまずは「書く」ことから

どんな人も、いろいろな知識を持っていて、いろんな経験をしています。ただ、それが脳内にとどまっているから、価値が見えないだけなのです。誰にでもわかりやすく伝えることができれば「お金を払ってでも知りたい」という人は現れるはずです。

竹村俊助「書くのがしんどい」,PHP出版,2020年7月,Kindle253ページ

「副業をやりたい」人も多い時代です。そこでオススメなのが、本業で得た知識やノウハウを書いてみることです。

情報は、物理的には0円で流通させられるかもしれませんが、その人の知識が経験が凝縮された情報にはものすごい価値があるのです。

竹村俊助「書くのがしんどい」,PHP出版,2020年7月,Kindle252ページ

考えてみると、情報を売りものにしている職業って意外にも多いんです
例えば、医者。診察をして薬を出すことがメインの医者であれば、その医者に対して「情報料」を払っていることになります。医者が直接手を施すわけでもないし、薬を開発しているわけでもなく、ただ選択しているだけです。

他にも、不動産業、弁護士などの士業、政治家、投資家、教師、パーソナルトレーナーなど、多くの職業は「知識や情報、経験」を売っています。

「書いて文字にする」ことは誰にでもできるし、そこまで価値がないように見えますが、まったくそんなことはない

竹村俊助「書くのがしんどい」,PHP出版,2020年7月,Kindle253ページ

「こんな普通のこと書いて意味ある?」ということが、周りからはすごくおもしろいことかもしれませんよ。

「これを書くことで人類を一歩前に進めるのだ」と思え

「これを書いてみんなに伝えることで、世界を0.01ミリでもレベルアップさせるんだ」と思う。こんな使命感を持って書くと、結果的にうまくいきます。

竹村俊助「書くのがしんどい」,PHP出版,2020年7月,Kindle256ページ

自分が何を得ようかと考えるのではなく、「他者に貢献しよう」と、何を他人に与えられるか?を考えましょう。「情けは人の為ならず」です。

「人に何かを与える」というと、アダム・グラントの『GIVE & TAKE「与える人」こそ成功する時代』も良書なのでオススメです。
(アダム・グラント「GIVE & TAKE『与える人』こそ成功する時代」,三笠書房,2014年1月)

「上から目線」は禁物。「一緒に盛り上げる」意識で書こう

経営者や広報の方は、自費出版したり出版セミナーに通うよりも、自分のメディアで発信する方がコスパ最強!とあります。
自分のメディアで発信するオススメテーマは、次の5つです。

発信すべきオススメテーマ5選

  1. 会社をつくろうと思ったきっかけ
  2. 会社をつくってからいちばん苦労したこと
  3. 軌道に乗ったブレイクスルーなできごと
  4. 商品やサービスの誕生秘話
  5. 「これからこういう世界を実現させたい」

これらを通してポイントとなるのは

  • 右脳
  • 体温
  • 感情

です。
それぞれを具体的に言うと、

右脳
感性やビジュアル脳である「右脳」に訴えかける書き方
体温
切ったら血が出るような「体温」のある書き方
感情
理論や論理ではなく、「感情」が動くような書き方

これらを心がけましょう。

ちなみに、教えてやろうという上から目線の発信にはファンがつきません。
「一緒にやりましょう」「助けてほしい」みたいなスタンスの人が好かれるのです。

Chapter6のまとめ

人生は「書くコミュニケーション」で変わる

  • 発信することで、思わぬ声かけがある
  • 自分たちの常識は、他人からは価値あるものになることも
  • 本業で得た知識やノウハウを書いてみる
  • 他者に貢献するために、何かを書こう
  • 「一緒に盛り上げる」意識で書く

最後に

ここまで読んでいただき、ありがとうございます!

初めての書評要約ブログ、結構長くなってしまいました。あまり自分の意見が入れられてないなあ。(まだまだ発信に慣れていない。ここから!!)

本書のノウハウを使って、文章のクオリティを上げていってください。毎日1%ずつでもいいのです。そうすれば3年後には、とんでもない場所に到達することができるはずです。

竹村俊助「書くのがしんどい」,PHP出版,2020年7月,Kindle264ページ

読めば読むほど、「書くのがしんどい」と思うような理由がどんどんつぶされていき、「書くしかない」状態になっていきます

複利の力はおそろしく、毎日1%ずつ成長すると、3年後(1095日後)には「約53,939倍」になっているんです!(桁が違いすぎる)
仮に0.1%だとしても約3倍です!
ほんのちょっとの成長を続けることが、圧倒的な高みへ行くためのただ一つの道です。
僕も毎日少しずつでもいいから、「書く」ことを継続していきます。

それではまた、次の記事をお待ちください!


当サイトのコンセプト:
「よくいるアニメガジェオタが『効率の良いアウトプット方法』を研究するブログ」
です。
発信することで僕自身が学びを深め、同時に読者の方が「満足する記事」を書いていきます!

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